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発明の名称 CTスキャナ装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平8−117216
公開日 平成8年(1996)5月14日
出願番号 特願平6−260152
出願日 平成6年(1994)10月25日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】有近 紳志郎
発明者 今村 勝
要約 目的
機能拡張性に優れたシステム構成のCTスキャナ装置を提供する。

構成
スキャン用コンソール1でスキャン条件を設定し、LAN8を介してCTスキャナ架台2に送る。CTスキャナ架台2は、被検体を走査してローデータを発生する と共にそのローデータを内部の大容量記憶装置に保持する。アレイ・プロセッサ・マシン3は、LAN8を介して前記ローデータを読み出して画像再構成を行 い、再構成した画像データをファイル・サーバ・マシン5のライブラリ4にLAN8を介して蓄積する。診断用コンソール6は、LAN8を介して前記画像デー タを読み出して画像化し表示する。また、LAN8は、WANゲートウェイ7でHISと結合している。
特許請求の範囲
【請求項1】 CTスキャナ装置をコントロールするスキャン用コンソール部と、被検体をスキャンしローデータを収集すると共にそのローデータを大容量記憶装置に保持する CTスキャナ架台部と、前記ローデータに基づいて画像再構成を行い画像データを生成するプロセッサ部と、前記画像データを蓄積するライブラリを備えたファ イル・サーバ部と、前記画像データに基づく画像を表示するための診断用コンソール部とをそれぞれ独立した装置として具備し、それら各装置をLANで接続し たことを特徴とするCTスキャナ装置。
【請求項2】 請求項1に記載のCTスキャナ装置において、外部ネットワークと結合するためのゲートウェイ部を更に独立の装置として具備し、 前記LANに接続したことを特徴とするCTスキャナ装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、CTスキャナ(Computed Tomography Scanner)装置に関し、さらに詳しくは、 機能拡張性に優れたシステム構成に改良したCTスキャナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のCTスキャナ装置の一例を示す構成図である。 このCTスキャナ装置500は、CT操作コンソール51と,CTスキャナ架台62 と,高電圧発生装置23とを、データケーブル78および制御ケーブル88で接続したシステム構成である。前記CT操作コンソール51は、処理装置52と, 入出力装置54と,アレイ・プロセッサ56と,大容量記憶装置57と,通信ユニット58と,それらを接続するシステム・バスBSとを具備している。前記 CTスキャナ架台62は、X線管24と,検出器25と,DAS(DataAcquisition System)26と,機構駆動部/表示部等27と,制御部66とを具備している。 前記高電圧発生装置23は、制御部23aと,高電圧発生部23bとを具備している。
【0003】
前記CT操作コンソール51において、操作者が入出力装置54によりスキャン条件を設定すると、そのスキャン条件に基づ いて処理装置52上で働くプログラムはスキャン制御情報をCTスキャナ架台62および高電圧発生装置23に送る。CTスキャナ架台62および高電圧発生装 置23では、前記スキャン制御情報により機構駆動部/表示部等27がガントリやテーブルを駆動し、X線管24から被検体にX線を照射し、検出器25及び DAS26がローデータ(raw data)RDを生成しCT操作コンソール51に送る。 CT操作コンソール51では、ローデータRDからアレイ・プロセッサ56が再構成演算により画像 データを生成する。大容量記憶装置57は、前記ローデータRDおよび生成された画像データを保持する。 CT操作コンソール51は、操作者の要求により、前記画像データに基づく画像を入出力装置54のCRTモニタに表示する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のCTスキャナ装置500は、そのシステム構成上、機能拡張性が低い問題点がある。例えば、上記CTスキャナ装置 500のシステム構成では、発生したローデータRDをCTスキャナ架台62からCT操作コンソール51のアレイ・プロセッサ56を経由して大容量記憶装置 57に転送するから、転送速度をあまり速くできない。また、大容量記憶装置57には画像データも保持するので、ローデータ量も自ずと制限される。しかし、 これでは、大量のローデータを発生させるスパイラルスキャン(spiral−scan)のようなスキャンに対応することが困難である。また、CT操作コン ソール51の処理装置52は、操作者との対話処理や通信処理や画像を加工して表示する処理など多くの処理を受け持っており、能力的な余裕がない。このた め、マルチユーザによる並行処理や3D(3次元)処理などの新たな機能に対応することが困難である。そこで、この発明の目的は、機能拡張性に優れたシステ ム構成に改良したCTスキャナ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、この発明は、CTス キャナ装置をコントロールするスキャン用コンソール部と、被検体をスキャンしローデータを収集すると共にそのローデータを大容量記憶装置に保持するCTス キャナ架台部と、前記ローデータに基づいて画像再構成を行い画像データを生成するプロセッサ部と、前記画像データを蓄積するライブラリを備えたファイル・ サーバ部と、前記画像データに基づく画像を表示するための診断用コンソール部とをそれぞれ独立した装置として具備し、それら各装置をLAN(Local Area Network)で接続したことを特徴とするCTスキャナ装置を提供する。第2の観点では、この発明は、上記構成のCTスキャナ装置において、外部ネット ワークと結合するためのゲートウェイ部を更に独立の装置として具備し、前記LANに接続したことを特徴とするCTスキャナ装置を提供する。なお、CTス キャナ装置には、X線CTスキャナ装置,NMR−CTスキャナ装置,マイクロ波CTスキャナ装置,体内温度CTスキャナ装置,超音波CTスキャナ装置など を含む。
【0006】
【作用】上記第1の観点のCTスキャナ装置では、CTスキャナ架台に大容量記憶装置を備え、収集したローデータを外 部に転送せず、大容量記憶装置に保持する構成とした。このため、発生したローデータを高速に大容量記憶装置に保持することが可能となり、大量のローデータ を発生させるスパイラルスキャンのようなスキャンに好適に対応できるようになる。 また、スキャン用コンソー ル部と,CTスキャナ架台部と,プロセッサ部と,ファイル・サーバ部と,診断用コンソール部とをそれぞれ独立の装置とし、LANにより接続する構成とし た。このため、各装置に処理が専用化または分散化され、1つの装置に処理が集中することが無く、マルチユーザによる並行処理や,3D処理などの新たな機能 に好適に対応できるようになる。
【0007】
上記第2の観点のCTスキャナ装置では、ゲートウェイ部により外部ネットワークと結合する構成とし た。このため、広域医療診断に応じることを可能にしたり,外部の医療情報を取り込んでスキャンや診断を行ったりするなどの新たな機能に好適に対応できるよ うになる。
【0008】
【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさらに詳細に説明する。なお、これによりこの発明が限定されるも のではない。図1は、この発明の一実施例のCTスキャナ装置を示す構成図である。このCTスキャナ装置100は、スキャン用コンソール1と,CTスキャナ 架台2と、アレイ・プロセッサ・マシン3と,OD(Optical Disk)ライブラリ4を備えたファイル・サーバ・マシン5と,診断用コンソール6と,WAN(Wide Area Network)ゲートウェイ7とをそれぞれ独立した装置とし、それら装置をトークンリングLAN8で接続したシステム構成である。前記トークンリング LAN8は、データ転送速度が100Mbit/sクラスの高速LANであることが好ましい。
【0009】
図2に示すように、前記スキャン用コンソール1は、マイクロ・プロセッサやメモリを含む処理装置12と,CRTモニタやキー・ボードやエンコーダを含む入出力装置14と,プログラムを格納する ハードディスク装置16と,LANアダプタ17とを、システム・バスBSで接続した構成である。
【0010】
図3に示すように、前記CTスキャナ 架台2は、マイクロ・プロセッサやメモリを含む処理装置21と,高電圧発生装置23と,X線管24と,検出器25と,DAS26と,機構駆動部/表示部等 27と,1GB以上の記憶容量を持つハードディスク装置の如き大容量記憶装置28と,LANアダプタ29とを、システム・バスBNで接続した構成である。
【0011】
さて、スキャン用コンソール1は、このCTスキャナ装置100の全体をコントロールする機能を有しており、操作者が入出力装置14を用いた対話処理により スキャン条件を設定すると、処理装置12上で働くプログラムは前記スキャン条件に基づいてスキャン制御情報を作成し、そのスキャン制御情報をLANアダプ タ16およびLAN8を介してCTスキャナ架台2に送る。CTスキャナ架台2では、LANアダプタ29を介してLAN8から前記スキャン制御情報を受信し たことを契機として、処理装置21上で働くプログラムが前記ス キャン制御情報から必要な制御パラメータを作成し、その制御パラメータを機構駆動部/表示部等27や高電圧発生装置23やDAS26に送る。そこで、機構 駆動部/表示部等27がガントリやテーブルを駆動し、X線管24から被検体にX線を照射する。さらに、検出器25及びDAS26がローデータを生成し、内 部バスBNを介して、大容量記憶装置28に蓄積する。大容量記憶装置28は、前記ローデータRDの他に、画像再構成用データや制御用プログラムも保持す る。
【0012】
アレイ・プロセッサ・マシン3は、LAN8を介して、前記CTスキャナ架台2の大容量記憶装置28からローデータRDを読み出 し、再構成演算により画像データを生成する。そして、LAN8を介して、ファイル・サーバ・マシン5および必要ならスキャン用コンソール1に前記画像デー タを転送する。ファイル・サーバ・マシン5は、前記画像データを内部のハードディスク及びODライブラリ4に蓄積する。診断用コンソール6では、操作者が 入出力装置を用いた対話処理により、画像表示条件に基づいてLAN8を介して前記ファイル・サーバ・マシン5から画像データを読み出し、画像化し、入出力 装置のディスプレイに表示する。
【0013】
操作者が、診断用コンソール6において3D処理画像や放射線治療計画を要求すると、診断用コンソール 6からLAN8を介してアレイ・プロセッサ・マシン3に要求が送られる。アレイ・プロセッサ・マシン3は、前記要求を受け取ると、LAN8を介して、ファ イル・サーバ・マシン5から必要なデータを読み出し、3D処理や放射線治療計画画像の作成処理を実行する。そして、その実行結果を、LAN8を介して、診 断用コンソール6に送る。そこで、3D処理画像や放射線治療計画画像が診断用コンソール6のディスプレイに表示されることになる。
【0014】
WANゲートウェイ7は、例えばHIS(Hospital Information System)などの外部ネットワークとLAN8を結合する。 これにより診断用コンソール6から外部ネットワークに接続し、必要なデータを得られるようになる。
【0015】
以上のCTスキャナ装置100によれば、CTスキャナ架台2に大容量記憶装置28を備え、収集したローデータRDを外部に転送せず、内部バスBNを介して 大容量記憶装置28に保持するため、発生したローデータを高速に大容量記憶装置28に保持することが可能となり、大量のローデータを発生させるスパイラル スキャンのようなスキャンに好適に対応できるようになる。また、スキャン用コンソール1と,CTスキャナ架台2と,アレイ・プロセッサ・マシン3と,ファ イル・サーバ・マシン5と,診断用コンソール6と,WANゲートウェイ7とを、それぞれ独立の装置とし、LAN8により接続する構成としたため、処理が専 用化または分散化され、マルチユーザによる並行処理などの新たな機能 に好適に対応できるようになる。また、外部ネットワークと結合したため、広域医療診断に応じることを可能にしたり,外部の医療情報を取り込んで、スキャン や診断を行ったりするなどの新たな機能に好適に対応できるようになる。さらに、CASE(Computer Aided Software Engineering)や,RPC(Remote Procedure Call)などの支援技術を利用してLAN環境下で新たな機能(アプリケーションプログラム)を開発できるようになる。
【0016】
【発明の効果】この発明のCTスキャナ装置によれば、大量のローデータを発生させるスパイラルスキャンのようなスキャンに好適に対応できるようになる。また、 マルチユーザによる並行処理や3D処理などの新たな機能に好適に対応できるようになる。さらに、外部の医療情報を活用してスキャンや診断を行ったりするな どの新たな機能に好適に対応できるようになる。




 

 


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